クッキーやどら焼きなどの焼き菓子は和洋を問わず手土産に使いやすく、日持ちすることもあって店頭に並ぶ定番の商品でもあります。とはいえ、製造から時間が経過すると風味の低下や雑菌の繁殖といった劣化が起こりやすくなるため、販売に際しては衛生的な製造と包装を行うと同時に鮮度保持剤を封入するのが一般的です。鮮度保持剤は業務用食品容器に食品と同時に封入するもので、食品と直接触れても安全で衛生的な副資材です。しかし、鮮度保持剤はただ封入するだけでは本来の効果を発揮しないので、適切な業務用食品容器の選択と密封作業が求められます。
鮮度保持剤を正しく使用するためには、業務用食品容器の密封が必要です。クッキーやおせんべいの場合はプラスチックのボトルやキャニスター缶に封緘テープを巻きつけますが、これは未開封のしるしであると同時に密封性を高められるので乾燥材が効果的に使用できます。どら焼きやパウンドケーキなど水分量が多い焼き菓子には乾燥と雑菌の繁殖を抑制するために蒸発するエタノールを利用した鮮度保持剤を使用しますが、この場合は袋の口をヒートシーラーで密封することが必要です。また、酸素による劣化を抑えるための脱酸素剤を使用する場合は、一般的なOPP袋ではなく外気を通さないガス袋を使用して密封することが必須となります。
鮮度保持剤は適切な業務用食品容器の選択と密封により効果が発揮されるので、使い方をよく確かめましょう。