マドレーヌやバウムクーヘンなどのしっかりと加熱された焼き菓子は生菓子に比べると長期間の保存が可能で、まとめて作って販売することができますし、小分けパックだと購入後に少しずつ消費できるのでギフトや買い置きにも適しています。しかし、不適切な包装を施すとカビの発生や乾燥に伴う品質の劣化が発生するため、衛生的な業務用食品容器を使用することが重要です。加えてより安全に長期間保存できるようにするためには、品質保持剤を活用することも筆等となります。食品用の品質保持剤で最も知られているのは乾燥剤で、クッキーやせんべいなどの乾いた食感が重要な焼き菓子をはじめ、湿度を避ける必要がある海苔や乾物にも利用されています。
しっとりとした食感が求められる焼き菓子の場合、適切な水分の保持と雑菌の繁殖を抑制するために揮発するエタノールを利用した品質保持剤や、酸化の原因となる酸素を取り除く脱酸素剤が必要です。エタノールを用いた品質保持剤は一般的な業務用食品容器にそのまま入れることができます。一方、脱酸素剤を用いる場合はガス袋と呼ばれる気密性の高い業務用食品容器と、容器を密閉するヒートシーラーなどの器具が必須です。基本的に業務用食品容器は衛生的といえますが、空気中の酸素を遮断したり完全に雑菌を排除することは困難なため、製造から消費までの期間が長い食品には適切な品質保持剤を活用し、安全でおいしい状態を維持できるようにしましょう。